チラシ金額のからくり、教えます!:価格について


チラシやホームページに書かれている外壁塗装の価格について、正確に理解されていないお客様が多くいらっしゃいます。
「外壁塗装」といったら、当然「家を全て塗ってもらえる」と思いますよね?
たしかに「外壁塗装」は基本的に「家の壁面を全て塗る」工事となります。
ただし、ホームページやチラシに書かれている
このような画像については、各社ごとに含まれている工事の内容が違っているのです。
そして注意したいのが、「家の壁面を全て塗る」価格ではないという点です。
外壁塗装にかかる費用の詳細
それではまず「外壁塗装」で「家の壁面を全て塗る価格」には、一体何が含まれていないといけないのかをご説明しましょう。
家の壁を塗るとき、職人さんが上って
作業するために必要なものです。
家の周りを囲むように建てます。
また、塗料が飛び散らないように足場に
取り付けるメッシュのシートも、
この中に含まれていることが多いです。
外壁塗装をする前に、今ついている
「汚れ」「カビ」「コケ」を根こそぎ
取ってあげる工事です。
お家の「外壁」を塗る工事です。
加えてかかる、附帯部塗装代
「附帯部」という聞きなれない言葉に戸惑う人も多くいらっしゃると思います。
実は、この「附帯部」には多くの種類があって、金額も全体の中でかなりの部分を占めているのが実状です。
附帯部とはどの部分で、どんなことをするのか挙げてみましたのでご覧ください。
1:幹樋・堅樋
多くのお宅が塗装前の写真のように、紫外線を受けて色落ちが進んでいます。
このまま放置してしまうと痛みが進行し、樋自体が弱り、割れの原因となります。
外壁と一緒に塗装をし、樋本体の保護をしてあげましょう。
2:木部
最近の新築の住宅には少なくなりましたが、日本家屋の特徴として外部に木部が多いということが挙げられます。
お客様の中には自分で塗られてしまったり、業者が塗料の選択を間違えてしまうことで、ペリペリと塗膜がはがれてしまっているところも多くあります。
せっかくの味が出る木部こそ、心を込めて手当てしてあげたい部分ですよね。
ナチュラルステージでは、職人さんがまず木部を丁寧に磨くところからスタートします。
汚れ、はがれてしまった塗膜を一度取り除いて、本来の木の面を出してあげます。
そして木部用の浸透性塗料を塗って保護をしてあげます。
浸透性の塗料は少し金額が高いですが市販されているので、今後お客様自身がお手入れしていただくこともできます。
呼吸している木そのものを生かして、経年の味を楽しんでほしいと思います。
3:雨戸・戸箱・シャッターボックス
お家の外観にアクセントづけをしてくれるのが窓。
窓自体はアルミ製の物がほとんどで、この「アルミ」部分は塗装をすることができません。
間違って塗ってしまうと、すぐにペリペリと塗膜がはがれてしまうので要注意です。
窓は塗れないことが多いですが、反対に付属のシャッターボックス、雨戸、雨戸の戸箱は多くがスチールでできているので、きちんと塗装してあげないと、どんどん色あせが進んでしまいます。
外壁がきれいになっても、アクセントの窓まわりがくすんでしまうとがっかりですよね?
そうならないためにも、お家をフルメイクする気持ちで塗ってあげてください。
4:幹天
深い軒先が特徴の日本家屋。どのお家にもあるのが「軒天」と呼ばれる屋根の軒裏。
意外に損傷がひどいのが、この軒天部分なんです。
軒天の塗装を手入れしなかったために、雨が屋根から入り込んでしまっていて、下地材にまで影響が出てしまっている家が多くみられます。
やわらかくなって塗ることができなくなり、新しい下地材を貼ることになる前に、きちんと塗装してあげるようにしましょう。
この部分が木部のお家は費用はかかりますが、きれいにケレンして木の良さを戻してあげましょう。
5:鉄部その他
附帯部でも最も細い部分が、上記の写真のような部分です。
外壁の色に合わせてアクセントとして色を変えるのか、合わせて塗るのか、このあたりは業者のセンスがものを言う部分となります。
鉄部は気を抜くと錆が発生するので、丁寧にケレンして、錆止めもしっかり塗ってから仕上げをさせていただいています。
大きな面がきれいでも何気に目に付く部分が雑だと、すごく残念な仕上がりになってしまいます。
手を抜きがちな細部こそ、きっちり塗ってもらいましょう。
6:コーキング
サイディング、ALCの外壁のお宅ならば必ず、トタンのほうもまれに外壁材の継ぎ目や窓まわりに水の浸入を防ぐ目的でゴム状のコーキングと呼ばれるものが打ってあります。
この部分は他のどこよりも早く劣化が始まるところです。
劣化しているだけであれば、増し打ちし、外壁と同じ塗料で塗ることで保護してあげられます。
劣化したままですと、取れてしまって雨漏りの原因となるため、気をつけたい部分です。
以上6点が附帯部と呼ばれる部分で、外壁そのものと同じくらい大切な場所ですので、必ず一緒に塗ってあげてほしいですね。
これらが「家を全て塗る」場合に含まれていないといけない工事内容になりますが、おわかりいただけたでしょうか?
まとめ
ナチュラルステージの「89.8万円」に含まれているものは
赤枠の部分の工事価格となっています。
当社では現場調査にお伺いした際に、附帯部の状況を見せていただいてから、トータルでかかる費用をお伝えするようにしています。
なぜなら、足場・洗浄・外壁面の価格はどのお宅もあまり違いがないため、お家の坪数でわかるのですが、附帯部だけは傷み方も使われ方もまちまちで、一度見てからでないと価格を判断することが困難だからです。
各業者のチラシやホームページの価格は、含まれている工事範囲がまちまちで、本当に外壁面の塗装価格だけ出していたり、洗浄がバイオ洗浄でなかったり、足場だけ入っていなかったりすることがあります。
お問い合わせされるときや、見積もりを出してもらったときは、その表示価格に何が含まれているのか、よく確認してからにしましょう。
「安い」と思って問い合わせて見積もりしてもらったら、すごく高くなって出てきたり、確認せず契約したら「あれもこれも塗ってもらえなかった……」なんてことがないよう、しっかり目を通してほしいものです。




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