屋根リフォームをお考えの方へ


屋根にはさまざまな形・素材がありますので、それに応じて屋根リフォームの方法もさまざまです。
「我が家の屋根にはどんなメンテナンス方法がいいの……?」とお悩みの方のために、ここでは、屋根リフォームの基礎知識について解説します。
屋根材の種類とメンテナンス方法
日本の住宅では実に多くの種類の屋根材が普及しています。
素材ごとに耐久性やメンテナンスの方法もさまざま。
まずは、ご自分のお家の屋根材の種類と特徴を把握しましょう。
粘土瓦(日本瓦) | セメント瓦 | スレート(カラーベスト) | 金属(トタン) | |
外観 | ![]() |
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素材 | 粘土を焼成 | セメントに砂を混ぜて加圧成形 | セメントに繊維を混ぜて 加圧成形 |
ガルバリウム鋼板、カラー鉄板、 亜鉛鉄板(トタン)などさまざま |
長所 | ・耐久性が高い ・部分的な葺き替えが可能 ・和風建築の趣 |
・粘土瓦より安価 | ・軽量で地震に強い ・初期コストが安価 |
・緩い勾配でも可 ・軽量で地震に強い |
短所 | ・重くて地震に弱い ・漆喰は塗り替えが必要 |
・重くて地震に弱い ・雨漏りしやすい ・耐久性が低い |
・熱や音が伝わりやすい ・定期的な塗装が必要 |
・サビが発生しやすい ・熱や音が伝わりやすい |
耐用年数 | 50~100年 | 10~15年 | 20~25年 | 15~20年 |
メンテナンスの目安 | ・雨漏り ・瓦のずれ ・漆喰の剥がれ ![]() |
・色褪せ ・コケの発生 ・瓦の割れ ![]() |
・色褪せ ・コケの発生 ・ひび割れ ![]() |
・色褪せ ・サビの発生 ・穴や欠け ![]() |
メンテナンス方法 | 葺き替え(50年~) 漆喰塗り直し(10年毎) |
塗装(5~10年毎) 葺き替え(20年) |
塗装(5~10年毎) カバー工法(20年) |
塗装(5~10年毎) 重ね葺き(20年) |
以上のように、ほとんどの屋根材が5~10年ごとに何かしらのメンテナンスが必要となります。
※日本瓦の場合は、瓦自体の耐久性は50~100年と高いのですが、漆喰が先に劣化してしまうため、10年に一度程度は漆喰の塗り替えが必要です。
お家を守るとても大切な役割を果たしている屋根。
雨や日射を上から直接、かつ長時間受け続ける場所なので、外壁よりも早く劣化が進みます。
屋根を早めにメンテナンスしていただくことで、お家全体の寿命を延ばすことにつながります。
雨漏りなど目立った症状がない場合でも、屋根は普段、目にする機会が少ない場所ですので、念のために5年に一度程度の頻度で点検を受けることをおすすめします。
すでに雨漏りしている所がある方へ
「大雨のときにたまに雨漏りするだけだから、これくらいなら大丈夫」と
放置しておくと、屋根裏や壁の中など見えないところで被害が進行して、
結果的に大規模な修繕が必要になってしまう、なんてことになりかねません。
雨漏りに気が付いたら、すぐに点検・調査をご依頼ください!
屋根リフォームの種類
屋根リフォームには、大きく分けて「塗装」「カバー工法」「葺き替え」の3種類があります。
ここではそれぞれの工法の特徴や注意点などについてご紹介します。
塗装 | カバー工法 | 葺き替え | |
---|---|---|---|
こんな場合におすすめ! | 比較的状態の良いスレート、セメント瓦、 金属屋根 |
劣化の進んだスレート、金属屋根 | 日本瓦(50年以上) セメント瓦(20年以上) 下地まで傷んでいる スレート、金属屋根 |
築年数の目安 | 築10~15年まで | 築15年以上 | 劣化状況による |
長所 | 最も安価 | 葺き替えより安価 耐久性が高い(20年~) |
屋根が軽くなり耐震性がアップ 耐久性が高い(30年~) |
注意点 | 塗装できるのは2回まで その後はカバー工法か 葺き替えを |
下地まで傷んでいる 場合は葺き替えを |
下地の劣化状況により 既存の屋根の撤去範囲が 変わります |
費用の目安(足場代等を含む) | 50万円程度 | 100~150万円 | 150~300万円 |
では、次の各ページではそれぞれの工法についてより詳しくご紹介します。




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